スキューバダイビングは危険なスポーツって本当?ケーブやフリーダイビングとの違い

スキューバダイビングは危険なスポーツって本当? スキューバダイビング

ダイビングは危険なスポーツと言われることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

スキューバダイビングの危険性について考えてみましょう。

ダイビングは危険なスポーツ?

ダイビングは危険なスポーツと言われることがありますが、ケーブダイビングやフリーダイビングと比べれば、スキューバダイビング自体は危険なスポーツではありません。

ただし、水中という環境のもとでは、些細なミスが大事故に繋がりかねません。ダイビング事故を起こさないためにも、スキューバダイビングの危険性についてもう一度考えてみましょう。

まずは、危険なスポーツと呼ばれる物にはどのようなものがあるのでしょうか?

ほとんどの方は、エクストリームスポーツ、別名Xスポーツと呼ばれるスポーツを思い浮かべると思います。

しかし、公益財団法人スポーツ安全協会が推奨するスポーツ安全保険では、次のスポーツが「危険度の高いスポーツ活動」と定義しています。

●山岳登はん:冬山登山、岩登り、沢登り、フリークライミング(スポーツクライミングを除く。)など特殊な技術と経験を要するもの。(具体的には、ピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマーなどの
登山用具を使用するもの)
●アメリカンフットボール
●ボブスレー 、リュージュ、スケルトン
●スカイダイビング
●航空機(グライダーおよび飛行船を除く。)の操縦
●超軽量動力機:モーターハンググライダー、マイクロライト機、ウルトラライト機等をいい、パラプレーン等のパラシュート型超軽量動力機を除く、ハンググライダー、ジャイロプレーンの搭乗
●その他これらに類するスポーツ活動
出典:公益財団法人スポーツ安全協会|スポーツ安全保険

これを見る限り、スキューバダイビングは危険なスポーツではないということです。

とはいえ、どんなスポーツにもリスクはつきものです。

とくにスキューバダイビングのように、海や山といった大自然の中で行うスポーツは、気象変化など想定外のトラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。

いかなるスポーツでも、一人ひとりが安全管理を怠ってはいけません。

危険なダイビングとは?

ダイビングの中にも「危険なダイビング」と呼ばれるジャンルがあります。それが「ケーブダイビング」と「フリーダイビング」です。

それぞれどのようなタイミングなのか詳しく見てみましょう。

最も危険と呼ばれるケーブダイビング

cave-diving

ケーブダイビングはいわゆる「洞窟潜水」のことで、特殊なスクーバユニットを用いて水中の鍾乳洞や溶岩洞窟、地下水脈などの泉、地下湖を潜るダイビングです。

頭上が覆われているオーバーヘッド環境でのダイビングなので、緊急時に浮上することができず、出口まで戻らなければいけません。

また水中は光が届かない暗闇で極端に透明度低下を招くかもしれません。そのため水中拘束される危険性がつきまといます。

中米ユカタン半島にあるセノーテなどは、多くのアドベンチャーダイバーが訪れる有名なケーブダイビングスポットです。

息こらえ潜水で深度を競うフリーダイビング

free-diving

フリーダイビングは、スキューバユニットを使わずに息をとめたまま潜るダイビングのことで「アプネア」と呼ばれることもあります。

スキンダイビングや素潜りなどもある意味フリーダイビングに含まれますが、一般的なフリーダイビングは潜水深度を競うスポーツを指します。

大ヒットした映画グランブルーで注目を集めた、ジャックマイヨールやエンゾマイオルカといった有名なフリーダイビング選手も多く、日本人のフリーダイバー選手もたくさんいます。

ダイビング事故の現状は?

国内におけるダイビング事故は、転んで足を怪我したというものまで含めると年間100件以上は起きていると言われ、そのうち直接または間接的に死亡にまで至ったダイビング事故は毎年10〜20件程度が報告されています。

2022年にもダイビング中の管理を怠慢にしてダイビング客を死亡させたとして、高知県のダイビング業者が書類送検されました。

ダイビング事故の原因を究明していくと、ほとんどがヒューマンエラーから生じたケースが多く、安全管理さえ徹底していれば防げた事故だったと考えられます。

 

スキューバダイビングそのものは危険なスポーツではありませんが、ほかのスポーツ同様に常に安全管理を意識して行うように心がけましょう。

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