ライセンス取得前に知っておくべきスキューバダイビングの基礎知識

ダイビングをはじめよう スキューバダイビング

スキューバダイビングをはじめるには、ダイビングライセンスを取得する必要があります。

今回はライセンス取得前に知っておくべき予備知識をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

なぜダイビングライセンスが必要なのか?

スキューバダイビングは日常生活では決して味わえることない水中世界を思う存分楽しめます。青い海とトロピカルな魚たちとの出会いは、人生観が一転してしまうかもしれません。

とはいえ、スキューバダイビングは陸上とは全く異なる環境での行為のため、安全にダイビングを行うには専門的な知識と技術が必要です。ダイビングライセンスとはダイビングに必要な知識と技術を習得したことを証明する認定証です。

このダイビングライセンスが無いと、スクーバタンクやダイビング器材のレンタルなど、ダイビングサービスが利用できません。

正式名称はCカード

ダイビングライセンスは、正式にはCカード(Certification Card)と呼びます。

また、Cカードとは各ダイビング指導団体が発行する認定証のことで、運転免許証のような国の機関が発行する免許ではありません。

加えてCカードにはダイバーの経験やレベルによってたくさんの種類があります。スキーやスノボのバッジテストのようなシステムで、ダイビング経験を重ね追加トレーニングを受講することで、Cカードがランクアップしていきます。

ダイビング指導団体の違いは?

ダイビング指導団体とは、ダイバーを育成し教育する団体のこと。

メジャーなものからマイナーなものまで数多く存在し、世界的には4,000以上、日本国内では約40以上の指導団体があると言われています。

なんでそんなに多くの指導団体があるの?

民間団体のためです。たとえば日本でも民間のスイミングスクールが独自でダイビングライセンスを発行しているケースもあります。

こうした現状を是正するため、1997年にはメジャーなダイビング指導団体が集まり、WRSTC(World Recreational Scuba Training Council)が結成され、指導基準が統一されました。

日本でもこれを機会にWRSTC基準を満たす指導団体が集まり、Cカード協議会が発足されました。

主なダイビング指導団体

日本でも広く知られているWRSTC基準を満たす国際Cカードを発行する主なダイビング指導団体をご紹介します。

  • PADI(パディ)…1966年にアメリカで設立された世界最大のダイビング教育指導団体。世界中の60%以上のシェアがあります。
  • NAUI(ナウイ)…1950年代にカリフォルニアで発足。ナショナル・ダイビング・パトロールが前身です。
  • SSI(エスエスアイ)…1970年にアメリカで誕生した世界的なダイビング指導団体。
  • BSAC(ビーエスエーシー)…1953年にイギリスで設立された歴史と伝統のあるダイビングクラブ。

どの指導団体を選べばいいの?

上記の4団体なら大丈夫ですが、もっともメジャーなのがPADIです。迷ったらPADIを選んでおけば間違いありませんよ。

ほかにも、NASDSDACSといった国際的な指導団体もあります。

ダイビングライセンスを取得するには?

ダイビング未経験者が取得できるCカードは、一般的に「オープンウォーターライセンス」と呼ばれ、インストラクターが開催する「オープンウォータコース」を受講することで取得できます。

オープンウォータコースは、年齢15歳以上の健康な方であれば誰でも参加でき、年齢の上限はありません(10歳以上なら条件付きのオープンウォーター資格を取得が可能)。

体験ダイビングとの違いは?

ライセンスを取得するほどではないけど、少しだけダイビングをしてみたいといった方には体験ダイビングというプログラムがあります。

体験ダイビングは、インストラクターから簡単なレクチャーを受け、水深の浅い穏やかな水域で少しだけスキューバダイビングを体験できます。

10歳以上の健康な方であれば、誰でも体験ダイビングに参加でき、ライセンスを取得する前に、自分の適性を確認するのにぴったりのコースです。

 

ダイビングは誰でも手軽に楽しめるマリンレジャーですが、水中といった日常とはまったく異なる環境での行いのため、安全にダイビングをはじめるには正しい知識をもつことが大切です。

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