ダイビングのエア消費を抑えるコツ!これだけで劇的に空気が長持ちする
ダイビングのエア消費量が気になる方も少なくありませんが、あるポイントを意識するだけで空気が劇的に長持ちします。ダイビングのエア消費量を抑えるコツをご紹介します。
エア消費量を正しく管理
ダイビング中に自分だけエアの消費が早いと思ったことはありませんか?なかには空気の減りが気になって、スキップ呼吸いわゆる息こらえ潜水をしている人もいるようです。
ですが、ダイビング中は絶対に息こらえ潜水をしてはいけません。
スキンダイビングでは息を止めるのが当たり前ですが、スキューバダイビングで息を止めてしまうと、エアエンボリズム(肺胞の破裂)などの重大な事故に繋がる可能性があります。
エア消費量が早いことには必ず原因があるので、その原因を知って適切なエア管理を行うことが大切です。
ダイビング中の息こらえは絶対に止めましょう!
エア消費量が早い原因と対策
ダイビングのエア消費量は、環境や体調などさまざまな条件によって変わります。
エアの消費量が早くなる原因と対策を考えてみましょう。
深度
深く潜れば潜るほどエア消費量は増加します。これは空気の密度が高くなっていることが原因です。
たとえば、水深10mでは陸上の2倍の密度、水深20mでは陸上の3倍の密度です。つまり同じひと呼吸でより多くの空気を消費しています。
エアを長持ちさせたいのなら、できるだけ浅い深度をキープすることです。
低水温
寒さによっておこる体の震えは、細かく筋肉を動かして代謝を上げてより多くの熱を発生させようとする生理現象です。
同時に心拍数が増えるため、呼吸が速くなってエア消費量も増加します。
対策としては、ダイビング中に寒さを感じないように水温に適した保温スーツを着用すること。それがエアを無駄にしないことに繋がります。
運動量
運動量の多くなれば疲労も大きくなり、呼吸が速くなります。個人差はありますが、すぐに息が上がってしまう人ほどエア消費量は速くなります。
むやみに動き回ったり、長い距離を移動したりするダイビングは空気の減りも速くなります。
ランニングなどで心肺機能を鍛えている人は、運動量の多いダイビングでも無駄にエアを消費することがありません。
体格の違い
一般的に男性は女性と比べてエア消費量が多くなる傾向があります。体格による肺の体積の違いが空気の減り方の影響していると考えられています。
また、寝不足などの体調もエア消費量に影響が出るので、コンディションを整えることも大切です。
呼吸の仕方がエア消費量を減らす
空気の減りが早いダイバーによく見られるのが「速い呼吸」です。呼吸を止めてはいけないという意識と緊張から、息を吸い過ぎてしまっているケースが少なくありません。
「スーーハ―ースーーハ―ー」が「スーハッスーハッ」といった感じです。
呼吸が速いと感じたときは、息を吐くことに意識を向けましょう。動くのを止め、肺の空気をゆっくりすべて吐き出します。
あとは自然な呼吸にまかせ、ゆっくり息を吸うれだけで肩の力が抜けてリラックスできるはずです。
エア消費量を減らすコツは「ゆっくりと長く呼吸すること」です。
上級者ほどエアが長持ちするのは?
ダイビング経験が多いダイバーほどエア消費量が少ないものです。これは水中でも陸上と同じようにリラックスできているからです。
また、ダイビングが上手いダイバーは、水中で無駄な動きが少ないですね。初心者が10回のフィンキックで進む距離なら、2~3キックで進んでしまいます。
エア消費量を気にしている方は、ダイビング中にどんな呼吸をしているか、どんな動き方をしているかを思い出してみましょう。
空気を長持ちさせるヒントが見つかるかもしれません。
肩の力を抜いて深く長い呼吸を意識してみましょう。
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